サマーウォーズ – ウィルスの作者も救われる物語

8月1日(土)全国ロードショー SUMMER WARS (http://s-wars.jp/)

長い間僕にとってベストの映画は、1989年の「PATLABOR THE MOVIE」でした。映画館で何度も見ることになった初めての映画。レーザーディスクを何度も見返していました。それが取って代わったのは10年後。20世紀の末になって、「ぼくらのウォーゲーム」のDVDを買った後何度見たことか。今年はそれから更に10年後、「サマーウォーズ」。しかし考えてみればどれもコンピューターウィルスが敵役として大活躍です。どんだけウィルス話が好きなんだ俺。

「パトレイバー」でのウィルスの作者帆場暎一は、話の冒頭で海に身を投げてしまいました。「ぼくらのウォーゲーム」では作者はおらずどこからともなく集まったバグがウィルス=デジモンの卵となりました。

そして今回のウィルスの作者は……救われます。家族の力で。というか不器用な形で彼は救いを求めてきて、それに家族が応えてくれます。東京という都市では得られない、田園風景の中の大家族の絆。この前ブータンに行ったときにもそれはなんとなく感じていて、といっても都市を田園に戻すわけにはいかず、東京に住んでいる身としてはせつなさを感じてしまうんだけど。

小学生の頃からコンピューターに慣れ親しんで、今もなおコンピューターに携わる仕事をしているおかげで、劇中のウィルスの作者にちょっと思い入れしてしまいました。

「パトレイバー」との対比をもう少し書くなら、「PATLABOR THE MOVIE」では方舟が壊れて終わってしまうけど、「サマーウォーズ」で崩壊するのは仮想世界の中の物だけ。現実世界は新しい命や新しい絆を感じさせる形で話が終わります。全体としては、じんわりとあったかな気持ちになり、笑うと同時にちょっと涙する、そんなストーリー。

一方で、仮想世界で展開する戦闘はバーチャファイター。なんかもう 桜坂洋の小説『スラムオンライン』を超思い出しまして。たかがゲーム、と周囲に言われながら、勝つことが自分自身のアイデンティティにつながるみたいな。そこは、ぼくらのウォーゲームでデジモンが戦っているのに比べると、まさに自分の分身たるアバターが戦っているというところで、一体感がすごくあってよかった。

ところで試写を見る前、予告でのEnterキーを押そうとしている場面、俺の頭の中では光子郎の「いっけえええええ」の声が思いっきり響いてました。でもサマーウォーズでは違います。一体どんなセリフなのかは、劇場に行ってのおたのしみ~

それ以外にも「ぼくらのウォーゲーム」思い出すシーンはいっぱいありました。あと7分、丈が答案用紙にペンを走らせるところとかー。

こんな感想を展開しましたが、メインストーリーはたぶん高校生男女の甘酸っぱい恋愛デス。高校時代を思い出して懐かしむもよし。(俺にはそんな思い出ないけどなー 汗)

最後に。仮にもコンピュータ関係の専門家なので一言。例え数学オリンピックに出るような人でも、生きている間に解読できないのが暗号技術なんで、現実世界の「世界最高峰のセキュリティ」には無用の不安を抱かないようにしましょう(笑)

……ブロガー試写会に呼んでもらったのにこれではなんか申し訳ないので、7月7日に見たらもう一本感想書きます。

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