月別アーカイブ: 5月 2011

データベースの照合順序は CI_AS に

今後 Azure 化を進めるにあたって、データベースをインストールする際の照合順序 (master, msdb の照合順序)は SQL_LATIN1_GENERAL_CP1_CI_AS にしておくと今後の移行がスムースに進むという話がある。 http://d.hatena.ne.jp/odashinsuke/20101101/1288611604

それとは別に、今回照合順序に Japanese_90_BIN2 を指定してインストールしたマシンに SQL Server 2008 SP2 を適用しようとしたところ以下のようなトラブルが発生した。似たような事例は過去にも体験したことがあり、特に CI (case sensitive) をシステムが利用するデータベースに指定しておかないといけない。バイナリ照合順序を使うときは、自分が把握している範囲内でのみ利用しよう。

2011-05-10 22:40:50.26 spid7s      Creating procedure sp_sqlagent_get_perf_counters…
2011-05-10 22:40:50.27 spid7s      エラー: 468、重大度: 16、状態: 9。
2011-05-10 22:40:50.27 spid7s      equal to 操作の “Japanese_CI_AS” と “Japanese_90_BIN2” 間での照合順序の競合を解決できません。
2011-05-10 22:40:50.27 spid7s      エラー: 912、重大度: 21、状態: 2。
2011-05-10 22:40:50.27 spid7s      Script level upgrade for database ‘master’ failed because upgrade step ‘sqlagent100_msdb_upgrade.sql’ encountered error 200, state 7, severity 25. This is a serious error condition which might interfere with regular operation and the database will be taken offline. If the error happened during upgrade of the ‘master’ database, it will prevent the entire SQL Server instance from starting. Examine the previous errorlog entries for errors, take the appropriate corrective actions and re-start the database so that the script upgrade steps run to completion.
2011-05-10 22:40:50.27 spid7s      エラー: 3417、重大度: 21、状態: 3。
2011-05-10 22:40:50.27 spid7s      Cannot recover the master database. SQL Server is unable to run. Restore master from a full backup, repair it, or rebuild it. For more information about how to rebuild the master database, see SQL Server Books Online.
2011-05-10 22:40:50.27 spid7s      SQL Trace was stopped due to server shutdown. Trace ID = ‘1’. This is an informational message only; no user action is required.

Kerberos Module for Apache が Windows 2008 R2 SP1 ドメインコントローラに対して認証できなくなった

今まで Windows 2003 Server で運用していたドメインコントローラを Windows Serer 2008 R2 SP1 にしたところ、FreeBSD 上の apache + mod_auth_kerb で運用していた認証システムが以下のようなエラーを出すようになった。

failed to verify krb5 credentials: KDC has no support for encryption type

ドメインコントローラ側のイベントログ
kerberos暗号化方式

暗号化方式としてDESが使えなくなった(関連するKB http://support.microsoft.com/kb/977321)と判断して RC4 方式のキーを作り直してやってみたが、それでも状況が改善せず。http://grolmsnet.de/kerbtut/

嬉しくないが KrbVerifyKDC off にして当面をしのぐことにした。この件に関する以前の記事:https://kamiyn.wordpress.com/2008/07/25/mod_auth_kerb-で-basic認証を有効にする-active-directory-を使ったシングル/

Disk2vhd で Hyper-V に P2V した後の統合サービス導入

http://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/column/do_01_2.mspx

Disk2vhdの「Prepare for use in Virtual PC」についての解説がここにある。この機能により単純にP2Vするところまで手助けしてくれる。

一方、この後統合サービスをインストールしようとすると、Windows Server 2003 SP2 であるにもかかわらず HAL のアップグレードがうまくいかない。仕組みを考えれば当然で、boot.ini によって強制的に Disk2vhd が割り当てたHAL を使おうとするからである。

Boot.ini にはHALを指定していない元のエントリも残っているので、こちらを既定の起動方法に指定した後に、統合サービスのインストールを開始する。すると再起動を伴うHALのアップグレードがうまく動作するようになる。

(6/24 追記) Windows Server 2008 仮想マシンでも同様の現象が発生し、しかも boot.ini ではないので対処は困難であった。bcdedit detecthal on を無効にし、かつ「一度再起動してから」統合サービスのインストールを開始する。detect hal on で起動した状態のまま、統合サービスのインストールを行うとOSが起動しなくなった。

統合サービスインストールの前には、スナップショット作成することも強く勧める。

NETGEAR ReadyNAS Ultra2

Windos7 から iSCSI接続したところ好パフォーマンスでした。設定作業もBuffaloとは雲泥の差でさくさく進み、ドライブ交換も簡単。自宅環境でのバックアップ用としてはとても良いと感じました。

  • Windows向けには iSCSI接続+Windowsバックアップ
  • Mac向けには TimeMachine でのバックアップ

で運用する予定。DLNAとかデジカメ画像をどうするかは後で考える。

以下、HP ProBook 4520s (Windows 7 x86) に接続している各デバイスの速度計測結果。

Ready NAS Ultra2 (HGST 0S03191: 2TB 7200rpm 64MBcache x 2)
iSCSI接続 ファイルシステムは NTFS 64KBcluster
ReadyNAS

Ready NAS Ultra2 (HGST 0S03191: 2TB 7200rpm 64MBcache x 2)
CIFS接続
ReadyNASCIFS

Crucial RealSSD C300 128GB
CrucialSSD

内蔵250GB HTS725025A9A364
2.5internal

表題とは関係ないけど今後ノートPCのシステムドライブはSSD化必須だな。